Win-Win or No Deal:Win-Win の合意、または取引条件に至らなければ、取引しないことに合意する。妥協するくらいなら白紙に戻す
- 取引を成立さすことは義務ではない
- 交渉が円滑であることは珍しい
- 何をするか、または提供するかだけでなく、どんな義務と責任をあるかを考慮する
- 妥協は、正当な理由がこちらにある場合に限って、初めて選択肢になる
- 交渉時なら問題は最小である
- 検討と決定する時間を用意する
義務と責任
契約書に明記されるかどうかに関わらず、どんな取引にも負担すべき義務と責任が生じる。したがって、たんに目に見える提供内容だけでなく、義務と責任を加味して適切な金額と条件にする必要がある。
交渉時なら問題は最小である
揉めるのを恐れて先送りにしたり、妥協したりすれば、その問題は取引成立後に持ち越される。契約履行中にそれが解決される可能性は皆無であるから、交渉時に解決しなければならない。それが不可能なら取引を成立させてはならない。交渉時の小さな問題は、成立後では大きな問題となる。
問題というのは、取引条件や内容はもちろん、誠実な相手かどうかも含まれる。
検討と決定する時間を用意する
検討する時間と決定する時間を用意する。また相手にも与える。検討と決定は別の性質のものである。この2つの時間を必ず用意する。
どちらかだけではダメであり、手順を短縮しようとするほどに混乱が生じ、後に災いをもたらす。合意にいたるまでは何も着手してはならない。合意を確実にしなければ、損失となる。
合意は時間と手間のかかるものである。